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ヤム (Yam, Yamm, Jamm〔『世界の神話百科 東洋編』154頁で確認した綴り。〕。音写では ym 〔『ウガリトの神話 バアルの物語』28頁。〕)は、ウガリット神話に登場する、海と川を神格化した神である〔『ウガリトの神話 バアルの物語』29頁。〕。神話において、主神バアルが最初に戦う敵とされている〔。天上の父神イルウ(エル)と妻アーシラト(アシラ)との間の息子たち〔の一人で、竜の姿であるとされる〔『ヘブライの神話』153頁。〕。 == 名前 == 神話には、「王子ヤム」「裁き手ナハル」(ナハルは Nahar 〔『神の文化史事典』548頁で確認した綴り。〕)という名前で登場し、主に「ヤム」と呼ばれている。「ヤム」は海を、「ナハル」は川を意味し〔「王子ヤム」「裁き手ナハル」の訳は谷川政美による。谷川は他に直訳として「海の王子」「川の裁き手」も示している(『ウガリトの神話 バアルの物語』15頁)。他に、『バアールとアナト』(『古代オリエント集』281頁)には「汝らの主ヤム 汝らの君“審きの川”」、『オリエントの神話』(201頁)には「海の王子、海流の支配者」、『神の文化史事典』(548頁)には「我らの主ヤム」「裁きの川(ナハル)」の訳がみられる。また『世界の神話百科 東洋編』(154頁)では「川を治める者」の名が紹介されている。〕、ヤム=ナハルという名でも呼ばれている〔『ウガリトの神話 バアルの物語』16頁。〕。またヤムは、エル(イルウ)から「ヤウ」「エルの愛し子」という名を与えられ〔『ウガリトの神話 バアルの物語』32頁。〕、物語の中でそう呼ばれている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヤム (ウガリット神話の神)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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